喜びからの手紙

⋄喜びの表現が苦手な人へ⋄

最近、気持ちを”表現する”について考える機会が何度かありました。
特に”男性が自分の気持を表現する”ことについて。
クライアントさんとのセッションや、勉強会の後のたわいもないおしゃべりの時間に、浮上してきたことですが…

人は、子どもの頃に親(または身近で接している大人)をお手本として「気持ちの表現の仕方」を学ぶものです。
が、どうやら喜怒哀楽を”自分にとって栄養になる形”で表現するすべを学んでいない、という人が結構多いし、そのことに気づいていないことも多いらしいのです。

【怒り】については、抑えていること、封印していることに気づきやすい傾向があります。
怒り自体のエネルギーが大きいですしね。
しかし【喜び】については、「恥ずかしがりだから…」で済まされていたりして、自分が単に上手な表現方法を学んでいないだけだということに気づいていない…。
特に男性は、「武士は三年片頬」(笑いすぎることを戒めることわざ。三年に一度片方の頬を緩めるくらいがいい、と言われていたらしいです)と言うくらいですから、喜びの表現については代々モデルのない中で育ってきた可能性大です。お父さんもおじいちゃんもそのまたおじいちゃんも…。

喜びを表現していなくたって、特に問題を感じていないという方もいらっしゃることでしょう。
そういう方も、もしも人生の方向性に迷いを感じることがあったら、喜びに意識を向けて、表現してみることをおすすめします。
表現してみて初めて、意識的に「自分がどういう状態、どういう在り方、どういう人生を喜んでいるか」に気づくことができるからです。

誰もが子どもの頃は表現上手。
でも、大きくなるにつれてどこかのタイミングで、自分に良かれと思って喜怒哀楽を封印することがあります。
その時は、その年齢の自分・その時使える力の中で最高の選択として”封印すること”を選んだのだと思います。
それはそれで、役に立ってきた!それは間違いありません。
封印することが間違いだったわけではないのです。

ただ、成長して様々なリソースを身に付けたあなただからこそ、今ならよりよく喜怒哀楽のパワーを活かすことができる。封印を解いても大丈夫な準備が整ったということです。
そんなタイミングだからこそ、このページに出会ってくださったのでしょう。

自分から自分に、しあわせを祈って届けられている「喜怒哀楽からの手紙」。
大切に読んでください。
1人では難しいと思われたら、いつでも気軽にご連絡くださいね。

喜んでお手伝いさせていただきます。

⋄嬉しかったからシェアです⋄

久しぶりに読み返してその内容に嬉しさを覚えたので、

今回は、感情についての参考図書のご紹介です。
「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」鴻上尚史著
帯には”誰も書かなかった素敵な自分に出会う4つの鍵!”とあります。
その鍵とは「感情」「声」「体」「言葉」

第一章が「感情のヒント」です。
魅力を演出するための感情との付き合い方。

これがとてもわかりやすく書かれていて面白いのです。
自分の感情を「分類」し「感情との距離」をグラフに書いてみる。
自分の「感情の教養」を高める。
(感情の教養がある人とは、感情に関して、魅力的で豊かな表現ができる人、なのだそうです)

感情に振り回されて、たとえば嫌なことがあると周囲の人に八つ当たりせずにはいられない人は
「感情が濃い」人。
一方嫌なことがあっても、気分を(押し込めるのではなく)変え、別なことを楽しめる人は
「感情が豊かな人」。
豊かな感情は豊かな表現へ、そして魅力的な人物となる…

豊かな感情のためには、感情にも運動が必要なのだそうですが、その運動の一例も載っています。

自分の感情は、隠そうとしても周りの人には伝わるものです。
だからと言ってクールを装って感じないようにしてみたって、結局のところ自分の魅力を増すことにはつながらない。

10年以上前に買って以来、時折読み返していますが、どの感情も、大きなリソースであることを、もう一度確信させてもらった本です。
もし良かったら、自分自身の感情との付き合い方の参考にご一読ください。
「声」「体」「言葉」のヒントも面白いですよ。

 

 

⋄寄り添ってもらう⋄

出先の百貨店のお手洗いにて。

コートを脱ごうとしてピアスをひっかけ、落としてしまいました。

もう20年以上ずっとお守りのようにつけている大切なピアス。

突然コートをためつすがめつ眺めたり、床をじっと見つめ始めた私に、周りの女性たちも気づきました。

何人かの方が声をかけてくださいます。

「どうしたんですか?」

「ピアスを落としてしまって…」

 

気にかけてくださるだけでも嬉しいものですね。

あたふたしているけれど、声をかけてくださるからこそ その理由を説明できる。

 

結構長い間探していたのですが、なかなか見つかりません。

そんな中、探し始めた時に隣にいた女性が何度も声をかけてくれました。

「しっかり探した方がいいですよ」

さらに

「こっちにあるかな…?結構遠くに飛んじゃうこともあるんですよね」と彼女もいっしょに探してくれるのです。

ありがとうございます!と言う言葉に、暗に”もう大丈夫ですよ”というニュアンスも込めるのですが、彼女は構わず共にいてくれました。申し訳ない気持ちもありながら、励まされる感じを味わいつつ…

 

5分位探したところで、ついに ついに 「あった~~!!」
少し離れたところに立っていた彼女も「よかったですね~~!!」と一緒に喜んでくれました。

 

振り返っても思います。

彼女が寄り添って共にいてくれたからこそ、見つかった時に「あった~~!!」と喜びを表現することができた。だって一人で探してたらあんな風に言えませんもん。

 

「何もできないけど、一緒にいることはできるから」

随分前に父のガンがわかった時に、同僚がかけてくれた言葉です。

嬉しくて、忘れられない言葉です。

 

寄り添っている 共にいる 

そのパワーを改めて思い出した出来事でした。

 

⋄ホッとする⋄

久しぶりに家族全員が揃った食卓。
しみじみと嬉しくて、喜んでいる自分に気づいた。
あまりに喜んでいるのがおかしくて、ふと喜びからの手紙ワークをしてみようと思いました。

 

喜びからの手紙ワークをして気づいたこと
思い出したのは、高校生の頃のこと。
電車で座っていて自分の隣の席が空いた…誰かが躊躇なくそこに座ってくれた…その時のホッとする感覚。
”私って、「隣に座っても大丈夫」と思ってもらえている”と確認できたような感じがして、嬉しかったしホッとしました

その感覚を、全員揃った食卓を見てやはり味わっていることに気づきました。

 

自分へのメッセージ
そろそろ、自分で自分に安心しようね。
自分の心が喜ぶ言葉を使い、自分が嬉しい仕草で動き、身体がよろこぶ食べ物を摂る…
それを信じて大丈夫、という声が届きました。

気軽にワークしてみた割には、意外なメッセージが届いたことに軽い驚きがあります。

 

⋄母の「おかえりー」⋄

おかえりー

小学校低学年の頃、門限は“暗くなる前”。

冬の日の夕方はあっという間に暮れていく。

 

自分では明るいうちに帰ったつもりでも

「もう暗くなってるでしょ!」

と怒られることもあり、

その日も急いで帰って玄関をガラッと開けた。

 

すぐそこでストーブに手をかざしていた母が、

くるっとこちらを振り向いて、

ものすごく嬉しそうな笑顔で言った。

 

 「おかえりー!」

 

 その時の声と表情を今でもよく覚えています。

母は間違いなく私が帰ってきたことを喜んでいる!と思った。

そのことがとても嬉しかった。

「喜びからの手紙ワーク」で気づいたこと

 

あの母の笑顔が、実は今の自分を土台として支えていることに初めて気が付いた。

そして、母と同じように周りの人に「あなたがいて喜んでいる!」という気持ちを伝えたいと思っている自分にも。

 

だからまず手始めに、毎日繰り返している家族への

「おはよう」

「行ってらっしゃい」

「おかえり」

「ただいま」

「おやすみ」

「ありがとう」

「良かったね」

などなどの一言。それを心から贈りたい。

 

返事があってもなくても、

自分からキラキラと輝く贈り物としてプレゼントすると決めた。

こんな身近なことで、私は願いを叶えることができるのか、という驚きと共に。

 (文:斉藤知江子)

⋄飛行機との対話?!⋄

喜びからの手紙

大学の天文部での夏合宿、

買い出し当番4人の私達が車で買い物を済ませ、

景色のいいところでしばし休んでいた時のこと。

 

航空自衛隊の戦闘機が、訓練なのか、

何度も何度も旋回しては頭上を通りすぎていった。

 

もともと飛行機大好きな私。

ずーっと見ていました。

 

そして何度目かの通過の時、大きく手を振ってみた。

「がんばれ~」って。

 

そしたら!翼を振って応えてくれた!

翼を振るのは、航空機特有の挨拶の仕方。

 

飛び上がるように嬉しくて大興奮。

 

「喜びからの手紙」ワークで気づいたこと

何が嬉しかったのか、改めて自分に問いかけてみると、

「そこにつながりを感じられたこと」という答えが返ってきた。

 

見ず知らずの自衛隊のパイロットさんと、空と地ほどの距離があったにも関わらず気持ちがつながりあえたこと。そして一緒にいた仲間と同じ喜びを共有できたこと。

 

「つながり」が実感できている、ということを私は大切にしていきたい。

それが私のしあわせ感の元。そうだったのか!

 

だからその後の私は、ずっと「つながりを実感・体感する」を仕事のテーマにしているのだ。

これもつながった。

 

人との間で“悲しい、つらい”と感じる時は、

つながり感が感じられていない時だということにも気づいた。

大元の原因が何か、がわかっていることはありがたいこと。

表面的な原因に惑わされずに「つながり感」を取り戻せばいい、とわかるから。

 

「軸」ができた、と感じる。

(文:斉藤知江子)